今日は、Blog Action Dayです。
2010年のテーマは「水」。
2010年10月12日の記事で書いたように、とても難しいテーマなのですが、
そこは気まぐれな当ブログのこと。
Toshiが思ったことをダラダラっと書かせていただきます。
お時間がありましたら、サラリと読んでいただければ幸いです。
★地球にある淡水はほんのわずか?
「水の惑星」と呼ばれることもある地球ですが、
その水の約97%は海水です。残りの約3%が淡水ですが、
すぐに飲むことができるような淡水は約0.01%しかない
と言われています。
この説明、じつはあまり好きではありません。
とくに「約0.01%しかない」というところです。
もちろん、淡水が貴重であることはわかりますが、
「だから地球の水資源は危機的なんです!」という
脅し文句に感じるのです。
日本は、水資源に恵まれた国と言われています。
しかし、渇水に苦しんでいる地域だってあるんですよね。
淡水だけに頼ることに無理がある地域では、海水の淡水化
を行っているところもあります。
この海水の淡水化については、エネルギーコストがかかり
過ぎるため、実用化には問題があるとの見解もあるのです
が、現実に淡水化技術でつくられた水が水道水として使用
されている地域もあるのですから、「実用性がない!」と
切り捨てることには疑問を感じます。
エネルギーコストが問題ならば、それを解決する方法、
技術開発を進めれば良いのでは?
現在の技術では無理なことがあるのは事実です。
でも、技術は日々進歩しています。
「ないない」と脅すのは、いいかげんやめませんか?
★安全な水が飲めない人がいる?
10億人以上、データによっては11億人以上の人々が、
安全な水を得ることが出来ないと言われます。
汚染された水、不衛生な水しか口に出来ない人々が、
感染症などにより、1週間当たり42,000人も命を落とす
とも言われています。
この説明も、あまり好きではありません。
日本人はきれいな水をザブザブ使っているでしょ?
ずるいじゃないかって責められている感じがします。
それより何より、この人数、どうやって数えたんでしょう?
もともと水資源が少ない国、水を浄化する技術のない国など、
世界には、日本のように水を使えない国がたくさんあります。
初めての海外、水道から出る水の濁りに絶句したり、
飲食店で出された水や氷を口にして下痢をしたり、
日本人の多くが経験することですよね。
「ああ、やっぱり日本っていいわぁ」
正直、そう感じます。
でもね、日本でいくら水を大切に使っても、
当たり前ですが、問題は解決しないわけです。
さて、ここで登場するのが「支援」です。
井戸を作ったり、トイレを整備したり、砂漠を農地にしたり、
いろいろ日本も支援活動をしている・・・はずなんです。
政府、●●●●協会(あえて名称は書かないけれど)、
NGO、NPOなどなど・・・かなりの支援があるはずです。
でも、減らないんですよね、不衛生な水しか使えない人や
感染症で死亡する人が。なぜでしょう?
そして、この問題でうんざりすること、それは、
「私たちは支援していますよ」と民間企業がアピールすること。
「売り上げの一部は●●活動に使われます」なんていうアレです。
あまりおすすめはしませんが、そういうキャンペーンをやっている
企業に問い合わせをしてみてください。
「どれぐらいの金額が、その活動に使われるんですか?」と。
ほとんどの企業は、明確な金額を教えてくれません。
きちんとした報告をしない、内訳をはっきりと公表できない、
そんなキャンペーンは、もうやめませんか?
支援や寄付を否定するわけではありません。
でも、それを企業イメージやマーケティング戦略に利用したり、
最悪の場合は、消費者の善意を食いモノにしているとしか
言いようのない黒いビジネスをしている企業だってあることを
覚えておきましょう。
本当に支援や寄付をしたいなら、商品を買う必要はありません。
信用のできる団体の活動そのものに直接協力しませんか。
もちろん、あなたの出来る範囲で。
★「仮想水」が多いのは罪なこと?
ここ数年、よく目にするようになった言葉に
「仮想水(バーチャル・ウォーター)」があります。
日本は、海外からたくさんの農作物や畜産物などの食糧を
輸入していますが、それらを生産するためには水が必要です。
食糧だけでなく、工業製品を生産するのにも水を使います。
日本に住む消費者がこれらを購入して食べたり使ったりする
ということは、海外で使われた水を間接的に消費することに
なると考えることができます。
逆に考えると、これらを輸入せずに日本国内で生産するとしたら、
たくさんの水が必要になりますよね。
この水を「仮想水」と呼んでいます。
2005年の推計で、日本が食糧輸入によって年間約640億トン
(琵琶湖の貯水量の約2.5倍)の仮想水を輸入したという
データがあります(東京大学・沖大幹助教授らの推計)。
日本国内の年間総水資源使用量が約900億トン。それに
加えて海外の水を約640億トン使っているということです。
もともと水資源が豊かな国なのに、
さらに海外の水を使うなんて良くないこと?
仮想水が多いのは罪なこと?
ところが、そうは言い切れないのです。
日本が輸入している食糧を、仮に国内で生産しようとしたら、
海外で生産するよりも多くの水が必要になることもあります。
もし、そうであれば、輸入した方が地球全体の水資源としては
節約できると考えることも出来るのです。
とはいえ、各国間で水資源の使用量があまりに偏るようなら、
あまり良いことには思えないのですが・・・どうなんでしょう?
しかし、何が正しいデータなのか、素人には判断できないので
(いや専門家だって分かっていないと思う)、
これ以上は何とも書けないというのが正直なところです。
★本当のことを知りたい
Blog Action Dayの記事を書くにあたって、
いろいろとデータや資料に目を通したのですが、
真実が分からないのです。予想通りなんですが(笑)
これは「水」に限らず、「資源」全般に言えることですが、
正しいデータなどない・・・ということです。
分かりやすい例だと「石油」です。
子供の頃、「あと40年ぐらいで石油は枯渇します」といった説明を
よく目にしました。
40代のオジサンになった現在、相変わらず「あと40年ぐらいで・・・」
といった具合です。おっ、石油が増えているっ!?
技術の進歩したり、新しい埋蔵地が見つかったりしている・・・
ということも事実なのですが、本当のところは資源の寿命なんて
分からないし、誰も真剣に調べていないのです。
公表されているデータの多くは、ほとんどがそれに関わる政府や
企業に都合のよいものばかりです。
以前、仕事でエネルギーに関する記事を書いたときも、
本当にこれでいいのか?というデータばかりで困惑しました。
そして、政府や企業に都合の良いデータを読者にも・・・
一番知識を吸収するであろう青少年が読む雑誌に掲載しました。
はっきり言って「洗脳」です。
まあ、それを言ったら、テレビ、新聞、雑誌、書籍、
研究機関の発表、学校教育・・・すべて洗脳なんですけどね。
それにしても、生きていく上でなくてはならない「水」について、
疑問だらけというのはすっきりしません。
ただ、大切にしたい気持ちははっきりとしています。
今、清潔な水を使えること、
美味しい水を飲めることに、心から感謝します。
そして、世界中の人々が安全な水を使える日がきますように。
▲千葉県水道局マスコットキャラクター
「ポタリちゃん」も、記事を読んで少し困惑顔???
千葉県の水道水は、なまらうまい!
つっこみどころ満載な記事を最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
http://blogactionday.change.org/